「その人をよく知りたいのなら、その人の友人を見なさい」
という言葉があります。
類は友を呼ぶという言葉もありますが、
やはり似たような価値観や人柄の人が集まる傾向があると思います。
自分自身の事を振り返ってみて、
私の周囲の方は、やはり私と近い感性の持ち主が多いです。
とくに、私は言葉遣いが悪い人が苦手なので、
言葉遣いの悪い方とは近づかないようにしています。
そのせいか、私の周囲には言葉遣いが良い方が多いです。
言葉は、その人の考え方そのもの、考え方は行動になり、
習慣となり、その人の人生となると思っています。
つまり、言葉が人格と人生をつくるのです。
さて、冒頭に「その人をよく知りたいのなら、その人の友人を見なさい」
という言葉を紹介しましたが、この言葉は経営者にも言えると思いませんか?
「その経営者をよく知りたいのなら、経営者の交友関係を見なさい」
うまくいく経営者の周囲には、和やかな笑顔で謙虚な方がいます。
うまくいかない経営者の周囲には、眼光するどいギラギラした人がいます。
仕事柄、経営者の方と会食する機会が多くありますが、
たまに友人を連れていきますといって、複数人で食べることもあります。
そんな時、その友人を見ると、
だいたい経営者の価値観や人柄がわかります。
日頃から顧客満足が大事だと言っている経営者が、
「私のビジネスパートナーです」と連れてきた友人が居酒屋で、
料理を運んできた店員さんに「ありがとう」も何も言わずに受け取る。
店員さんの些細なミスに対して、いちいち愚痴を言う。
出された料理に対して、いちいち文句を言う。
話の流れをさえぎって、自分のビジネスの話ばかりをする。
ハッキリ言えば、その姿を見ただけで
「あー、こういう人と付き合っているんだな。
その程度の人物なんだな」
と思ってしまいます。
もちろん、他には人格の優れた友人もいるでしょう。
ふだんは紳士的な振る舞いをする方なのかもしれません。
それでも、初対面の相手に「私のビジネスパートナーです」と
紹介するほどの方が横柄な態度や言葉遣いをしている訳です。
その姿をみたら、相手がどう感じるか?
その感性が、そのリスク管理が、圧倒的に不足しているのです。
つまり、極端に言えば、口先だけで顧客満足を言っているんだな。
お客さまの為でなく、自社の売り上げのために顧客満足をツールとして
使おうとしてるんだなと思われる可能性だってあるのです。
もし、あなたが経営者と仕事をする機会があるのなら、
その経営者の周囲にいる人をよく観察することをおすすめします。
どういう人と交友関係を持っているのか?
その把握が、経営者が本物なのか偽物なのかを見抜く方法です。
最後までお付き合いいただきありがとうございます。