安目(やすめ)を売らない

安目(やすめ)を売らない

「安目を売る」という言葉があります。

 

これは、自分から変なお願いをして

自分の価値を下げることをいいます。

 

競馬やヤクザの世界でも使われる言葉ですが、

ビジネスでは少し違う意味で使われています。

 

安直に人に何か頼みたくなっても、

相手に貸しをつくらずに、やせ我慢してでも

自分でやり切ったり耐えたほうがいいということです。

 

自分でやれば早いのに、部下や後輩に

すぐに頼むような人は信用されません。

 

その依頼が部下や後輩の育成のためではなく、

「自分でやるのが面倒なだけでしょ」と

単に面倒くさがっているのが見透かされているからです。

 

自分でできることは安易に人に頼まない。

 

むしろ、人の仕事をやってあげるくらいでちょうどいいと思います。

 

借りをつくるより、貸しをつくるべきです。

 

語呂がいいので、「借りより貸し」と言いましたが、

私の意図は、見返りを求めないで何かをしようということです。

 

見返りを求めずに相手のために何をすることは、

見えない徳を積むことになり

めぐり巡って自分のためになります。

 

こうした方は、困ったときに不思議と周囲が助けてくれるものです。

まわりまわって、大きく自分に返ってくるものです。

 

自分へのメリットを考えて、誰かに何かをするといった

損得勘定や打算的な人は、人間がどんどん小さくなっていきます。

 

周囲もその人の器の小ささやズルさに

嫌気がさして、少しずつ距離を取りはじめます。

 

そして、本人が気が付かない間に

少しずつ周りに人がいなくなっていくのです。

 

安易に安直に人に頼まず、

自分でできることは、自分でやる姿勢を持ちましょう。

 

大人物ほど、人に借りをつくりません。

 

もちろん、餅は餅屋に頼むような話は別ですよ。

 

安目を売って、自分の価値を下げないようにしましょうね。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございます。