昔から「感動」や「おもてなし」といった言葉のついた書籍や
記事、セミナーなどがあるとチェックしてしまいます。
もう10年以上前になりますが、感動プロデューサーの平野秀典さんの
セミナーでお伺いした内容が、書籍『ハッピーエンドの作り方』に記載
されていました。
今でも覚えてくらい印象に残っている話です。
ぜひ、あなたにも紹介したい内容です。
深呼吸してから、ゆったりした気分でどうぞ。
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『あるレストランでのエピソード』
接客を何年か担当してくれていた
優秀な女性スタッフがその店を辞めることになった。
店長は一生懸命仕事をしてくれた
彼女に何かお礼がしたかった。
いよいよ彼女の最後の出勤の日がきた。
出勤してきた彼女に店長は
まず、トイレ掃除を命じた。
もちろん素直な彼女は一生懸命
トイレをきれいにした。
彼女がトイレを掃除している間、
密かに店長は店内にいるお客様の間をまわりはじめた。
「10年近く勤めてくれた
スタッフの○○が、
今日で辞めることになりました」
一本のバラをお客様に渡しながら
「今、彼女がお客様の間をまわりますから、
どうかこの花を彼女に渡してもらえませんか?」
店内にいる30人近くのお客様が全て協力してくれた。
トイレ掃除を終えた彼女に、
店長は次の指令をだした。
「すべての客席をまわって
お客様に感謝の気持ちを込めて
ご挨拶してください」
彼女は客席をまわった。
最後のお客様をまわり終わった時、
彼女の手には30本の大きなバラの花束ができていた。
そして、彼女の目には大粒の涙があった。
帰り際にお客様から、店長に
「何でこの店が人気があるのかわかったよ。
素晴らしいスタッフ達だ」
とお褒めの言葉があった。
このことをその女性スタッフは一生忘れないだろうし、
お客様も忘れないだろう。
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お客さまをどうやって喜ばせるかを考える
お店はたくさんありますが、
働くスタッフに対して、
これだけの労いやサプライズをしてくれる
お店はどれだけあるでしょうか。
お客さまも、このお店の伝説とも呼べる物語に参加したことで、
喜びを共感し、一体感を感じたことでしょう。
私も参加したかった!
店長やお店の雰囲気の良さが伝わる素晴らしいエピソードですね。
こうした話は大好きです。
こうした話があれば、ぜひ教えてくださいね。
最後までお付き合いいただきありがとうございます。