仕事柄、経営者の方と話す機会が多くあります。
そんな時、必ずと言っていいほど
話題に上がるのが、人材(人財)についてです。
今回はそんな人材について、私が「その通り!」と
思える内容を紹介している書籍がありましたので紹介します。
人を採用するときに
「いい人が来ますように」と言って相談しに来られます。
厳しい言い方になりますが、
自分がいい人じゃなければ、いい人は来ないのです。
神さまは「同じような人が集まる」と言います。
いい人に来てほしいなら、自分がいい人になること。
そのためには、まず自分を知ること。
自分を知ると、たとえば、撮られた覚えのないビデオに映っていた
自分の姿を見たときのように「人のことは言えない」と思うくらい
謙虚な気持ちになるものです。
そして、他の人がいかに素晴らしいかがわかり、
尊敬や感謝の気持ちが湧き出てきます。
逆に、自分の姿をまだ知らないうちは、人の粗(あら)が
よく見えるものだから、不満や批判が心を埋め尽くし、人に対して
「変わってほしい、何かをしてほしい」と思う気持ちが強いものです。
そういう状態の人は、誰かに
「何かをしてあげたい」という気持ちにはなれません。
神さまは「したことをされる」といつも言っています。
つまり、人をうれしい気分にさせることが出来ない人は、
あまりしあわせにはなれないということでしょう。
でも、いくら人をうれしい気分にさせるといっても、
口先だけでそれをしたときは、かえって始末の悪いことになります。
結局は、そのうち本心が露呈して相手をがっかりさせることになるからです。
心にもないことは、あとあと厄介で、
自分の運も落としますから、言わないことです。
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井内由佳著
『わたし、少しだけ神様とお話できるんです』幻冬舎文庫
https://www.amazon.co.jp/dp/4344422007?tag=sartbzyk-22
人材育成について、企業研修を実施することが多いのですが、
研修でよくお伝えしているのが、次の言葉です。
「人は自分の長所と相手の短所を比べたがる」
つまり、相手を非難する際には、自分の長所と比べて
「自分だったら、こうしない」などと思うことが多いのです。
これは、私も自戒を込めてお伝えしているのですが、
まさにその通りだなと思います。
自分の弱点は棚に上げて、自分の長所だけを引き合いにして、
優越感に浸るというか、自分はできていると思いこんでしまうのです。
人格が優れていて、優秀な人が自分の会社に来てほしいと思えば、
その人が活躍できるだけの場が必要なのです。
それだけの場をつくれるだけの「自分」になっているかどうか?
その場がつくれていないとしたら、
せっかく入ってきた優秀な人材も見切りを付けて辞めていってしまいます。
よく「アイツは根性が無くて辞めた」という経営者がいらっしゃるのですが、
経営者から見たら、そう見えるかも知れませんが、経営者だからといって
人格者な訳ではありません。年齢は若くても人格者はたくさんいます。
根性が無くて辞めたのではなく、経営者に魅力が無いからやめたのです。
厳しい言い方をすれば、見切りをつけられたのです。
そこに気が付かない間は、本当の成長はありません。
また、優秀な人材が活躍を続けてくれることもありません。
今回は自戒を込めてお伝えしました。
一緒にがんばりましょう!
最後までお付き合いいただきありがとうございます。