25歳の頃の話です。
当時、旅行会社の法人営業として勤めていた私は
毎日の残業でヘトヘトでした。
「余計な体力なんて、使いたくない」そう思っている時に
先輩から声を掛けられました。
「加藤くん、マラソン大会に出ようよ」
「えっ!いやいや、無理ですよ~」
「いや、大丈夫、大丈夫、代わりにエントリーしておくから。
5キロと10キロのコースがあるんだよね」
「いえいえ、無理です。無理です。」
何度か、押し問答があったのですが、
結局は先輩に押し切られて申し込むことに・・・。
当時、長距離のランニングなんてしたこともなく、
自分の体形はマラソンに不向きだとさえ思っていました。
学生時代のマラソン大会も憂鬱で、憂鬱で・・・。
大の苦手競技でした。
ただ走るだけで何が楽しいんだろうと・・・。
そして、後日、先輩から笑顔で
「加藤くんエントリー完了したよ!」と言われ、
よくよく確認書を見ると、まさかの10キロコース。
5キロでさえ、厳しいと思っていたのに、
まさか10キロとは・・・。
それまで、ほとんど走ったことが無いので、
練習で3キロ走るのも辛かったのを良く覚えています。
ようやく8キロ位走れるようになって大会に参加。
ホントにヘトヘトになりながらのゴールでした。
嬉しかったけど、さすがにしんどかった。
同じ大会でハーフマラソンのコースに出ている人が居ましたが、
「彼らはきっと人間じゃないんだ」と思っていました(失礼)
そして、翌日の筋肉痛は半端じゃなかった・・・。
駅の階段の昇り降りが、ツライ、ツライ・・・。
筋肉がピキーンと張って、まともに歩くこともできませんでした。
もうマラソンは辞めようと決めた瞬間でした。
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それから、時が流れて、10数年・・・。
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2012年の秋に、長い長いほとぼりが冷めたのか、
はたまた、マラソンブームの影響もあってか、
何を思ったのか、またマラソンを始めてみようかなと思い立ちました。
それから、毎週日曜日に2キロのウォ―キングから始めて、
少しずつ走る距離を伸ばしながら練習していました。
カタチから入るのもモチベーション維持に大事だと思って、
タイツのCW-Xを買ったり、
お気に入りのウェアやアシックスの派手な色のシューズを
買ったりしながら続けていました。
そして、ウォ―キングから軽めのジョギングに代わり、
走る距離も、3キロ、5キロと増やして、
2年後の2014年秋には、毎週12キロを走れるようになりました。
毎週定期的に走っているので、身体が順応したのでしょう。
走った後に筋肉痛になることもなく、
楽しく走れるようになりました。
思い返せば、10年以上前に「10キロマラソンに出よう」と言われて、
恐れおののいていたのに、いまでは毎週12キロ走っているという現実。
不思議なものですね。そして、2014年10月には、
初めてのハーフマラソンに挑戦。
足立区のタートル国際マラソンでした。
残り3キロがきつかったけど、
無事に完走することができました。
やった!パチパチパチ!自分を褒めてあげたい(笑)
なんとも言えない、達成感を感じました。
苦手だったものを克服した嬉しさとか。
秋晴れで本当に気持ちよくて、
沿道の声援も本当に力になるものですね。
応援のみなさまに感謝です。
それにしても、昔は、人間じゃないとさえ思っていた(またまた失礼)
マラソンランナーになれるものですね。
苦手なものを克服するって嬉しいですね!
ということで、今度はフルマラソンに挑戦します!
さて、あなたの克服すべき挑戦はなんですか?
よかったら教えてくださいね。
最後までお付き合いいただきありがとうございます。