文章で●●しない

文章で●●しない

この間、メールでうまく伝わらない経験をしました。

私にとっては、社内のメンバーだしもうわかっているだろうと思って、
ごく簡単な文章で仕事の依頼をしたのですが、相手からすれば、
「言葉足らず」だったようで、混乱させてしまったようです。

「文章」をテーマに研修やセミナーを
やっている私としては恥ずかしい限りで反省しました。

そして、文章といえば、私が絶対に文章ではやらないことがあります。

いや、もっと言うと、私がこれをされたらすごく嫌だから、
やらないと言ったほうが正しいかもしれません。

それは、

文章で相手を叱ることです。

文章(文字)は受け手によって、解釈が変わります。

しかも、相手の表情も、声のトーンも分からないので、
非常に冷淡に、無機質に、一方的に感じます。

もし、あなたが経営者やリーダーなら、文章で相手を叱らずに、
対面か電話で相手の反応が分かる状況で伝えることをおすすめします。

「上司からメールで注意されるのが嫌だ。
 自分が、いけないのは分かるが、頭にくる。
 モチベーションが下がる」

という方が非常に多いのです。

いろんな会社に企業研修の講師としてお伺いしますが、
社員さんから同じようなセリフをよく耳にします。

それが原因となって、社員が辞めていく会社も少なくありません。

もちろん、辞めていく社員は、
「メールで注意されるのが嫌でした」とは言いません。

ただ、会社を嫌いになる小さな原因のひとつなのです。

このコラムでは、
あなたとあなたの周囲の方との絆がもっと強くなればいいなと
思って、そのヒントになりそうなテーマでお届けしています。

周囲の方とは、お客さま、同僚、家族といろいろあります。

絆を育むというと常に相手がうれしい事、喜んでくれる事を
言うことと思われがちですが、相手に対して適切なフィードバックを
することも重要だと思っています。

相手が間違っていれば、正しいと思うことを伝えることです。

「嫌われるからやめておこう」から「相手の成長」を願って伝える。

「相手の成長」というとおこがましい感じがしますが、
本当に信頼関係があれば、間違いを指摘されたら相手は一瞬は
感情的になっても、後から「指摘してくれてありがたいな」と
思うはずです。

だから、しっかり遠慮なく伝えたほうがいいと考えています。

ただし、もちろん相手への伝え方や
声のトーン、タイミングは考慮する必要があります。

「遠慮はしないが、配慮はする」必要があるのです。

大事なので、繰り返します。

文章(文字)は受け手によって、解釈が変わります。

相手の表情も、声のトーンも分からないので、
非常に冷淡に、無機質に、一方的に感じます。

だから、対面か電話で相手の反応が分かる状況で
伝えることが相手への敬意であり、配慮なのです。

「敬意を持たれていない」と相手に感じさせた時点で、
私たちは相手から敬意を持たれることはありません。

最後までお付き合いいただきありがとうございます。