自ら叱られに行く

自ら叱られに行く

最近、大事だなと思うこと。

それは、耳の痛いことを言ってくれる方の存在。

私もまだまだ自己研鑚の身です。

自分ではよかれと思ってやったことが、
相手には、裏目にでることもあります。

自分の思い通りにいかない時に、
相手のせいにしようとしてしまうこともあります。

でも、結局は自分の伝え方、相手への配慮不足なんですよね。

思いやりの不足、相手の立場に立つことができていない。

頭では分かっていても、相手のせいにしてしまう。

だから、心の中で相手のせいにしていることに気が付いて、
「いけないいけない、自分にも責任はあるんだ」と
思いなおすことがあります。

そんな時に、

自分をたしなめてくれる存在がいるかいないかで、
人間としての器や精神性は大きく変わってくる

と思います。

私も自分をたしなめてくれる方が何人かいます。

いや、むしろ自分からそういう方に近づくようにしています。

自ら、叱られに行くのです。

企業研修の講師やコンサルティングをしていると、
お客さまから大事に扱っていただくことが多いので、
増長してしまうのではと怖くなることがあります。

だから、厳しいことを言ってくれる方のそばに
行くようにしています。

耳の痛いことを言わないほうが、はっきりいってラクです。
嫌われないし、疎んじられることもありません。

でも、それは、相手を成長してもらいたいという気持ちより、
自分が嫌われたくないという気持ちが優っているのかもしれません。

もちろん、厳しいと言ってもただ単に言葉遣いが悪い人ではダメですよ。
自分の事を心配して、親身に本音で伝えてくれる方です。

でも、正直、そのフィードバックは痛い。

心に打たれた、楔(くさび)は、しばらく抜けない。

なぜなら、楔が打ち込まれたその場所は、
向き合いたくなかった自分の弱さそのものだから。

その弱さを認める作業だから。

でも、こうした経験が自分の人間性を高めたり、
謙虚な気持ちを持ちづづけることを教えてくれるんだと思います。

あなたのそばには、しっかりあなたに向き合って
耳の痛い話をしてくれる方はいますか?

老若男女は、関係ありません。

耳の痛い人を排除することは簡単、誰でもできること。

でも、少しでも成長したいと思えば、
自分が尊敬する方にお願いして、素直に自分の弱さ、
改善点に耳を、心を傾けるべきだと思います。

■今回の提案
 尊敬できる耳の痛いことを言ってくれる方に叱られに行きましょう。

最後までお付き合いいただきありがとうございます。