この詩は、以前も読んだことがありました。
でも、あまり心に残らずに流れてしまったような気がします。
先日、何年かぶりにこの詩に出会う機会がありました。
改めて読み返してみると、以前は気にも留めなかった一節が、
今は心に飛び込んできて、深く刻まれてくるような気がします。
それだけたくさんの失敗、理不尽な想い、
想い通りにならないことを経験してきたからかも知れません。
この詩は、南北戦争(またはベトナム戦争)の
帰還兵がアメリカの病院の壁に書いたとされる詩です。
元々、題名は無かったようで、作者も不明ですが、
グリフィン神父が発見したのでこの題名になったそうです。
では、ゆっくりと深呼吸してからどうぞ。
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『グリフィンの祈り』
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大きなことを成し遂げるために、
力を与えて欲しいと神に求めたのに
謙虚を学ぶようにと弱さを授かった。
偉大なことができるように健康を求めたのに
より良きことをするようにと病気をたまわった。
幸せになろうと富を求めたのに
賢明であるようにと貧困を授かった。
世の人々の賞賛を得ようとして成功を求めたのに
得意にならないようにと失敗を授かった。
求めたものは一つとして与えられなかったが
願いはすべて聞き届けられた。
神の意に沿わぬものであるにもかかわらず
心の中の言い表せない祈りは全て叶えられた。
私は最も豊かに祝福されたのだ。
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いかがですか?
一人一人にとって、そして、読むときの状況によっても
この詩が訴えてくる印象は変わってくると思います。
私にとってこの詩は、
「失意の中に何を見るか?」で世界は変わる。
ということを示唆してくれています。
私たちは思い通りにならないことがほとんどだと思います。
なんで、自分だけがこんな目に合わなければいけないんだろう。
なんで、手に入れたいのに手に入らないつらさを味わうのだろう。
しかし、そうした状況にあっても
そこから何を見出すのか? 感謝できる心の余裕があるか?
私たち自分の心持ちを問われているような気がします。
なお、今回のお話は下記ブログを参考にしました。
https://ameblo.jp/angel0358/entry-11306302415.html
最後までお付き合いいただきありがとうございます。