アドバイスをもらう前に

アドバイスをもらう前に

「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」という言葉が
あるとおり、恥ずかしくても聞いてみるというのは
とても大事だと思います。

ただし、気軽に聞く前に自分なりに頭をひねって
しっかり考える事と相手に対する敬意はもっと大事です。

仕事をしていて、分からない事を
上司や先輩に聞くことってあると思います。
私もたくさん聞いてきました。

もちろん、聞くのはいいのですが、忘れてはいけないのは、
その上司や先輩はアドバイスができるまでに相当の
苦労と失敗を経験してきているということです。

辛しくて理不尽な想いを味わいながら、何年もかかって得た貴重な
経験をアドバイスしようとしているかもしれません。

もちろん、アドバイスそのものは、
言葉ですからお金はかかりません。

しかし、そのアドバイスが言えるようになるまでに
相当のお金と時間と苦労の積み重ねがあることを
決して忘れてはいけないのです。

相談相手は上司だけでなく、親や友人、
私たちのようなコンサルタントでも同じです。

何気なく聞いて、何気なく答えているように思うかもしれませんが、
その「ひと言」を言うためにどれだけの血と汗と涙を流したのか———

その想像力が必要です。

だから、アドバイスをもらえるというのは、
本当に有りがたいことだし、感謝しないといけない。

アドバイスを受けたからには、
自分なりに咀嚼して実行しないといけない。

 

その通りやってうまくいかなくて相手のせいにするなんて
もっての外。

やってだめなら違う方法を試してみる。
当たり前の話です。

感謝の気持ちがなく、単純に自分の時間を節約したいとか、
相手に恩返しするつもりのない人は気軽にアドバイスを
求める資格がありません。

また、受け取る人の感性によっても、
そのアドバイスの重みは変わってきます。

有名な話でいえば、かの松下幸之助が講演会でダム式経営について
語ったとき、「どうすればダムが作れますか?」という質問に対して、
「わかりまへんなあ。でもダムを作ろうと思わなあきまへんな」と答えた。

会場のほとんどの人は、「それでは答えになっていない」と笑ったが、
会場にいた若き稲盛和夫さんだけは全身が雷に打たれたほどの感銘を
受けたという。

ダムを作るより前に、絶対に作るのだという情熱が
必要なんだという本質を理解して感銘を受けたのです。

その言葉一つに感銘を受けたということは、
相当、普段から考え抜いていたのだと思います。
だから、受け取るアンテナというか感性が磨かれていたのです。

アドバイスは、受け取る側の謙虚な気持ちと感性が必要です。

アドバイスが欲しい、欲しいと、色んな人に聞いたり、
本を読んだり、セミナーに参加する前に、絶対に成し遂げるという
強い情熱と自分なりに考え抜いて行動することが重要です。

聞くことは大事。

でも、

相手への感謝と謙虚さはそれ以上に大事なのです。

最後までお付き合いいただきありがとうございます。