新規至上主義

新規至上主義

新規!

新規!

とにかく新規!

常に「新規のお客さま増やすんだ!」と声高に叫ぶ会社があります。

「どうやって新規のお客さまに来てもらおうか」

そう考えるのは当然です。
まったく間違っていませんし、新規のお客さまを
増やしていかないと会社として存続できません。

しかし、たまに新規のお客さまを集めることだけを
躍起になって血眼(ちまなこ)になって考えている会社があります。

ふと頭に浮かんだので書きましたが、血眼って久しぶりに書きましたね。

失礼、それはさておき、

ちょっと立ち止まって考えてみてほしいのです。

なぜ、新規のお客さまが必要なのか?

既存のお客さまはちゃんと喜んでいただいているのだろうか?

既存のお客さまから紹介やリピートをいただいているのだろうか?

新規のお客さまばかりを追いかけても、
既存のお客さまがどんどん流出している場合、
すぐに流出を止めなければいけません。

これは人間の身体でいえば、止血と同じです。
止血をせずに輸血をしても意味がありません。

既存のお客さまの流出を防ぐ対策を打たずに
新規のお客さまを集めても忙しくなるだけでまったく利益がでません。
なにより働いている人が疲弊します。

よく聞くのは、こんな言葉です。

「こんなに忙しいのに何で利益がでないのだろう・・・」
「とにかく今は新規のお客さまを増やさなくては!」

忙しいのに利益が出ないというのは、
ビジネスモデルや業務効率に問題があります。
それを解決せずして、新しいことをやっても長続きしません。

特に目の前の業務がたくさんで残業も相当しているのに、
新規のお客さまをさらに増やすとお客さまに対する対応が
間違いなく疎かになります。

結局、既存のお客さまにも迷惑がかかり、
贔屓にしてくれていたお客さまもいなくなるという
笑えない話になります。

 

新規のお客さまを集める前に、

なぜ日常業務で忙しいのかを見直しましょう。

業務効率化を図って、時間を確保しましょう。
その時間でお客さまに喜んでいただくことを実行しましょう。

人に頼めることは任せる。
パートナー企業に任せられるところは任せる。

業務効率化で足元を固めてから、新規のお客さまをお迎えする。
十分な対応ができるからお客さまも喜んでいただけるし、
その結果、

リピートやクチコミが発生します。

最近、「とにかく新規!」の新規至上主義の会社が多いので、
警鐘を鳴らす意味で書かせていただきました。

最後までお付き合いいただきありがとうございます。