DMは麻薬

DMは麻薬

チラシやDMは麻薬だな〜と思います。

私の自宅にはある紳士服屋さんからDMが届きます。
誰もが知っている大手紳士服チェーンのグループ会社です。

割引内容は、だいたいこんな感じですね。
20,000円以上のスーツで3,000円引き。
10,000円以上のジャケットか靴で2,000円引き。

この店で買い物してから数年経ちますが、
毎月のようにDMが届きます。

このDMの限定期間はだいだい2週間程度。
割引の内容はほとんど同じ。
DMのレイアウトまでずっと同じ。

最初は「へー、安いじゃん」と思っていましたが、
毎月のように届くので、「またセールやってるんだな」
「なんかセール多くない?」「いつもセールだな」
と気持ちが変わっていきました。

こうしたDMは最初は効果あるかも知れませんが、
だんだん効果(来店客数や売上)が落ちていきます。

効果が落ちるから、売上を維持するために
さらにDMの頻度が上がる事になります。

そして、結局、通常期は売れずに、セールの時にしか
売れない店になっていきます。

私を含め常連客はみんな、すぐセールやるのが分かっているので
「今度DMが届いたら買えばいいや」と通常営業時に
買うのを控えます。

そりゃそうですよね。
安くなるのが分かっているのに通常営業時に定価で
買うのは、ばかばかしいですから。買い控えも当然です。

DMは、麻薬です。
やればやるほど、依存するようになります。

そして、DM辞めたら売上がさらに減るんじゃないかと
思って、怖くてさらにやめられなくなります。
チラシやネット広告などの広告宣伝も同じです。

DMなら、対象範囲を限定して内容を特化させること。
そのお店でか味わえないイベント性を高めて来店欲求を高めること。
(紳士服ならビジネスセミナーとかマナー講習とか)
もっと店員さんの人柄が伝わるものにすること。

などなど工夫の余地はいくらでもあります。

いつもと同じ送付先にいつもと同じ代わり映えのしないDMを
何通、何十通と送ってもお客さまは振り向いてくれません。

飽きられていることに気がつきながらも、
「今までこれでやってきたから」と前例主義、慣例主義を
やっているようであれば先行きが目に見えています。

こうしたDMを見る度にもったいないな〜と思います。
時間もコストもDM用紙も社員のモチベーショーンも。

創意工夫こそ仕事の面白さであり、やりがいですよね。

さて、私たちも仕事の進め方について疑問を感じずに
そのまま踏襲しているものはありませんか?

日常業務の見直しはしていますか?

世の中も、お客様の趣味嗜好も目まぐるしく変わってきています。
自分達の大事にしている使命や志はそのままに、
変えるべきものがあるかも知れません。

最後までお付き合いいただきありがとうございます。