決め台詞で残す

決め台詞で残す

前回、「春風の挨拶」というテーマでお話しましたが、
こうして記憶に残るための工夫をするために編み出したノウハウに
キャッチーなネーミングを付けたり、比喩表現や言葉に韻を踏ませる、
語呂を合わせるということをよくやります。
これらを決め台詞と言ってもいいかも知れませんね。

ちょっと参考にいくつか紹介します。

人にアドバイスやフィードバックする時、こう言ったら嫌われるかな、
言わないで穏便に済まそうかな、と思ってしまうことがあります。
でも相手の成長を願ったり、切磋琢磨する関係性をしっかり保つには
言いにくいこともしっかりと相手に伝える必要があります。

とはいえ、伝えるタイミングや口調、トーンなどもちゃんと考えて、

相手が受け止めやすいように考えるのも相手を尊重すればこそです。

そんな時に気に留めたい言葉があります。
「遠慮はせずに、配慮をする」です。

こういうと、エンリョとハイリョが韻を踏んでいて、
短く覚えやすいので記憶に残りやすくなります。

もうひとつ、上司の指示があいまいだと、それを受けた部下は、
「こういうことかな、それとも、ああいうことかな」と右往左往します。
無用に悩む時間が増えるし、手間ひまもかかります。

こうした状況を「上司がファジーだと部下がビジーになる」と
言って上司に伝えると言葉がキャッチーで覚えやすい教訓となります。

ほかにも、上司へのメッセージとして、

「部下の悔し涙を、嬉し涙に変えてあげてください」

「部下の悔し泣きを、嬉し泣きに変えるのは、あなたです!」

と言ったりすると、うまいこと言うな一本取られた(古い?)と
思いつつも、記憶に残りやすくなります。

番外編ですが、息子が見ていた仮面ライダーウィザードの決めゼリフに
「絶望を希望に変える」というのがあって、すごい好きな言葉でした。

というわけで、何か人に伝えたい、記憶に残りたいと思ったら、
韻を踏む、語呂を合わせるといった工夫や「春風の挨拶」の
ようにイメージと連動させること。

そして「うまいこと言うな〜」と相手が思ってもらうこと、
それがユニークなものであればあるほど、頭の中で何度も連呼されて、
長期記憶に残り、高い確率でクチコミが起きます。

さて、あなたの商品やサービスをクチコミしてもらうために、
どんな「決めゼリフ」がありますか?

もしなかったら、この機会にぜひ考えてみてくださいね。

最後までお付き合いいただきありがとうございます。