カルチャーショックという目的

カルチャーショックという目的

大学生の頃、よく一人で海外旅行に行っていました。
ふだんは新聞配達のアルバイトでお金を貯めて、
春休みや夏休みに3週間位かけてあちこちへ。

いわゆるバックパッカーで、
バックパック(リュックサックのこと)を
背負って、お金をかけずに旅行していました。

パッケージツアーではなく航空券だけ買って、
宿泊は安宿を現地で歩いて探して値段交渉して決める。

ツアーじゃないから、スケジュールは気ままそのもの。
どこへ行くのも自由なので予定もほとんど決めずに
日本を出発して飛行機の中で初めてガイドブックを開く
ということもよくありました。

行き先は、東南アジア、オセアニア、西ヨーロッパで、
40カ国以上あちこち行きましたが、先進国では建造物など
カタチは変わるもののカルチャーショックというのは、
ほとんど受けませんでした。

やっぱりカルチャーショックは発展途上国で感じることが多いですね。
インドでは、カレーの定食屋さんで(というか、カレーしかない)
誰かが食べ終わった皿を大きなポリバケツに貯めた水に
サッとくぐらせて皿洗い終了。そして、次のお客さんのご飯をよそう。
「えっ!」と思いますよね。衛生観念が違います。

そうだ、バラナシ(ベナレス)というガンジス河のほとりに
ヒンズー教の聖地になっている街があります。
この街に数日泊まってガンジス河を眺めながらチャイを
飲んだり読書したりしてました。

ガンジス河は、聖なる河として沐浴しているヒンズー教徒の方も
多いのですが、その沐浴をしているすぐ隣では、身体を洗い、頭を洗い、
口を洗っています。

ここで一番、驚いたのは、葬式の列が亡くなった方を布に包んで
運んできて、ガンジス河に浸してガートと呼ばれる河岸の火葬場で
荼毘に付してから遺灰をガンジス河に流すのです。
日本では、まず考えられない光景でした。

【バナラシ:ウィキペディア】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%82%B7%E3%83%BC

このバナラシは、さすが聖地だけあって、
騒々しいインドの中では程よい静けさもあって、
都会過ぎず居心地のいい街でした。
インドでは一番好きな街ですね。

その遺灰を流したガンジス河のすぐ近くで、
たくさんの人が、沐浴したり洋服を洗濯したりしているのです。
こうしたカルチャーショックが旅の醍醐味ですね。

一般的に、海外旅行というと欧米など先進国が人気ですが、
私は発展途上国のほうがカルチャーショックが大きくて好きです。

自らカルチャーショックを体験しに行く。
そんな旅の目的があってもいいと思います。

海外旅行に限らず

カルチャーショックを受ける体験は、
自ら作らないとできませんね。自分に刺激を!

そうだ、コラムで海外旅行でびっくりした話とか、
人生観が変わった話なんかも紹介していきますね。

最後までお付き合いいただきありがとうございます。