大将の戒め・徳川家康

大将の戒め・徳川家康

人の上に立つ、リーダーというは難しいものです。
よかれと思って言ったこと、やったことが裏目に出たり。

経営者や上司の理不尽に我慢をし、
思いつきの「すごいアイデア」に付き合って、
部下の怠惰を叱り、反発をたしなめながらも育成して・・・。

今日はそんな悩めるリーダーへの教訓とも言える
徳川家康の格言を紹介します。晩年に書き記したものだそうです。

深呼吸など、ひと呼吸してからゆっくりどうぞ。

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■大将の戒め■

大将というものは、
敬われているようでその家来に、絶えず落度を探られいるものだ。
恐れられているようで侮られ、親しまれているようで疎んじられ
好かれているようで憎まれいるようなもんじゃ。

大将というものは、
絶えず勉強せねばならぬし、礼儀もわきまえねばならぬ。
よい家来をもとうと思うなら、わが食へらしても家来に
ひもじい思いをさせてはならぬ
自分一人では何も出来ぬ
これが三十二年間つくづくと思い、知らされた家康の経験ぞ。

家来というものは、
禄でつないではならず、機嫌をとってはならず、
遠ざけてはならず、近づけてはならず、
怒らせてはならず、油断させてはならぬものだ。

『では、どうすればよいので』

家来には惚れさせねばならぬものよ

元和二年六月(1616年)

徳川家康
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いかがでしたか?

数々の修羅場をくぐり抜け天下を取った
家康の言葉には、やはり含蓄がありますね。

冒頭にリーダーと書きましたが、ここでいう「大将」は、
経営者にも上司にも置き換えることができます。

普段、社内の人間関係や仕事でうまくいかなくて、
「男はつらいよ」「女だってつらいよ」と思うことも
あると思いますが、周りのみんなも同じだったりします。
一緒に自己研鑽を続けましょう!

最後までお付き合いいただきありがとうございます。