細かな事を細やかに

細かな事を細やかに

先日、自動車の車検が近づいたので行きつけの
ガソリンスタンドに車検の見積もりをお願いしました。

車でスタンドに行って、スタッフさんに話しかけると、
「はい!ありがとうございます!」と気持ちのいい返事。

ここは接客もよく気に入ってるお店なんですが、
見積もりの説明を受けながらカウンターの奥の引き出しを見て、
ちょっと残念なことがありました。

それは、色んな書類を整理するためのファイルの棚です。
引き出しにはそれぞれ中身が分かるように名前が貼ってあります。

「1月分車検切れ」「2月分車検切れ」といった感じです。
お客さまの車検切れに合わせてDMや営業電話をしていて、
(私にもDMが届いた&電話がきましたから)
お客さまの車検切れに合わせて把握しようとしているのでしょう。

その中に、思わず目が止まってしまって、
「ああ、この表現は良くないな」と思ったことがあります。

それは、「今月獲得分」という言葉です。
ファイルケースの引き出しに黄色いテープに大きな黒い文字で
書いて貼ってあるのでよく目立っていました。

お客さまは「獲得されたい」とは思っていないのです。
お客さまは獲物じゃありません。

少なくともお客さまに目に見えるところに置いてはいけません。
このガソリンスタンドは、ふだんは接客もサービスも丁寧なので、
きっと悪意は無いんだと思います。

ただ、こうした小さなところに心を配るともっと良くなります。
こうした

言葉を変えると働く空間の「場」まで変える効果

があります。
「場」が働くスタッフの意識まで変えてしまうのです。

たかが言葉ひとつ・・・、
細かい話と思うかもしれませんが、
「お客さまがどう感じるか」という所まで配慮できるかどうかが
居心地のいい空間、また来たいという接客を提供できるかどうかの
分岐点だと思うのです。

一流のおもてなしは、細かい仕事を細やかな気遣いで
こだわっていくかで決まります。

「細かな事を細やかに」です。

そうそう、営業主体の会社で営業パーソンの個人成績や
売上ランキングなどをお客さまからも見える位置に大きく
貼ってある会社もありますがそれも検討が必要かもしれません。

お客さまは自分が数字で管理されている場所を
居心地がいいと感じるでしょうか?

そういえば、旅行会社の時は接客カウンターから売上ランキング表が
遠目でも確認できる場所に掲示してあったので、当時の支店長に
進言して場所を変えてもらったことありますね。

ふと、20代半ばの頃を思いだしました(笑)

最後までお付き合いいただきありがとうございます。