引き出しを増やす・添乗員のすき間時間

引き出しを増やす・添乗員のすき間時間

前回のコラムでは添乗員で同行した時の話をしました。
宴会中の気配りについて「そこまでやるんだ」と
思ってくれた方も多かったようです。ありがとうございます。

添乗員の仕事が終わると気疲れして、
帰り道はほんとクタクタだったのを覚えています。

さて、前回は宴会中の気配りについて話しましたが、
実は旅館に到着してから宴会までの間にしていたことがあります。

添乗中に宿泊する旅館に到着するのがだいたい16時くらい。
それから旅館の方と宴会メニューや配置の確認や翌朝の朝食、
出発時間の確認、支払い方法の確認、その他もろもろ話して
約30分の打ち合わせをします。

多くの場合、宴会のスタートは18時30分くらいなので、
打ち合わせ終了から宴会まで60分〜90分の時間が空きます。

この空き時間、自分の部屋で休むことも可能なんですが、
何をしていたかというと近隣の旅館さんの視察です。

正直に言えば、最初のうちは上司のO支店長に
「空いてる時間に近くの旅館を見てこい」と言われ、
しぶしぶ見に行っていました。

最初はイヤイヤだったものの添乗員の仕事にも慣れてくると
気持に余裕が出てきて旅館視察がだんだん面白くなってきて
自分から率先して行くようになりました。

ちなみに視察に行くと旅行会社の営業マンということで
視察先の旅館さんが歓待してくれてこっそりお土産をくれるところも
あってちょっと嬉しかったなあ(遠い目)。

おかげでこれまでの視察軒数は、600軒を越えました。
たくさん視察を重ねるとお客さまへの提案の幅も広がります。
旅行の相談を受けたときにも「おすすめの宿」として自信を持って
おすすめする事ができました。

お客さまも実際に宿泊した事のある人、見てきた人の話は
興味を持ってくれますし、あちこち知ってる「旅のプロ」の
話として安心していただくことができました。

会社に戻れば、同僚に視察した旅館について話したり、
後輩がお客さまへの提案でどうしようか迷っていれば、
「加藤さん、どこかおすすめの旅館はありますか?」と
相談されることも増えました。

休みたい気持ちをぐっとこらえて周辺の旅館の視察することで
見識が広がり自分の引き出しがたくさん増やすことができました。

コツコツと地道な努力を重ねることが、自分の血肉になりますね。

私もまだまだですが、
小さな習慣を積み重ねることで、
あたり前の習慣は偉業になるんだと思います。

さて、あなたの夢を叶えるために
いま積み重ねていることは何ですか?

私たちの未来は「今日」作られます。

最後までお付き合いいただきありがとうございます。