機会と勢い

機会と勢い

中国最古の兵書と呼ばれる『孫子』という書物があります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%AB%E5%AD%90_(%E6%9B%B8%E7%89%A9)


全13篇で構成されていますが、
その中の第5篇に「勢篇」があります。


この「勢」というのは、漢字の通り勢いのこと。
勢とは個人の能力を越えた総合的な軍のいきおいとあります。


そうそう、ふだん仕事上では戦略や戦術、ターゲットといった
戦争用語は使いませんが、勉強の一環で色んな本を読みます。
今回も参考として聞いていただければ。

さて、話を戻しますと、戦争には
この「勢い」が欠かせないと孫子は説いています。


水がたまり激しい激流になれば岩石を流すこともできる。
そして、水が溢れんばかりに貯め込んでから一気に流す。(私の意訳)


岩石をも流す勢いというのは、
ビジネスにも同じことが言えると思うのです。

たとえば、自分が何かを気になって、
調べてみた、誰かに聞いてみた。


そして、こういうやり方や考え方があったんだと感心する。
「いいな」と思ってやってみようと考える。


と、ここまでは多くの方がたどり着きます。
でも、その次の行動はどうでしょうか?


調べて「ああそうか」と満足しちゃう方があまりに多い。
いいなと思っても動かずに様子をみる方があまりに多いと思うのです。


それでは、せっかく立ったアンテナが折りたたまれてしまいます。
アンテナは立って伸びるほどに感度が上がるのに、
使わないからどんどん感度が悪くなってしまいます。

アンテナに人格があるのなら、
「あれ、呼ばれたと思ったから来たのに誰もいないぞ」となります。
呼ばれても誰もいなければ、アンテナ君だって忙しいから、
今度は出て来てくれないのです。


アンテナが立つような機会を発見したら自らの勢いをためて
「よし、いくぞ!」と勢いを一気に放出する!その勢いに乗って

周囲を巻き込んでやり切る!やり抜く

 

何か「事を為す(ことをなす)」には、そんな勢いが必要です。
信念と情熱がなければ誰も応援しようと思いませんから。

機会を逃さないこと。
勢いに乗ること。

機会を活かすも見逃すも私たち次第だと思いませんか?

最後までお付き合いいただきありがとうございます。