お悩み火消し隊参上!

お悩み火消し隊参上!

前回のコラムではこんなことを書きました。

>このFAXDMは、その後、東京23区すべての
>消防署へ送り、成功を収めることができました。

なぜ、消防署?と思われた方もいらっしゃると思いますが、
消防署にお勤めのみなさんは年に1回レクリエーションの一環で
グループ旅行に出かけるのです。
恐らく今も一部では続いていると思います。

一般企業の社員旅行にあたりますが、
消防署では署員旅行と呼んでいました。

私が担当していたのは、大田区や目黒区が多かったのですが、
消防署はすべての地域にあり、とても一人では回り切れません

そこで、会社の後輩4人と地域を分担して担当することにしたのです。
FAXDMの内容は私がつくったもので全員同じ、担当者の名前と
簡単な自己紹介だけを変えて送ることにしました。

さて、その結果は・・・。

どんどん問い合わせの電話が鳴ったのです!
いままで何軒も何軒も飛び込みして仕事がとれなかったのが、
FAX1枚を送信しただけで、数時間後に会社に居ながらにして
30万円〜200万円の受注をする。その感激はいまだに忘れられません。

そうそう、喜んだ私たちはチームの名前を付けました。
消防署の署員旅行だったのでその名も「旅のお悩み火消し隊」

うーん、そのまんまですね(笑)

でも、こうしてユーモアを混ぜて、成約率の一番だった人にみんなが
ビールをご馳走するとか、事務所の壁に何軒の火消し(受注)をしたかを
表にして競いながら楽しみながらワイワイやってました。

そして、うまくいったことは水平展開というのが世の常です。
消防署と同様に、警視庁でも署員旅行があるのです。

そこで、警視庁にも同様に「旅行でお困りごとはありませんか?」と
FAXDMを送りました。そしたら、すぐに電話が鳴ったのです!

「よっしゃ!さっそく一件目の受注だ」と
喜び勇んで電話に出ました。

「品川警察(仮)ですが、加藤さんですか?」

「はい!私です!」

「FAX送ったのはあなたですよね?」

「(よっしゃー)そうです!」

「困るんだよね〜。
 こういうの勝手に送られちゃ。ここは警察だよ。」

「は、はい・・・。申し訳ありませんでした」

うーん、今考えれば、警察署に営業のFAXDM送るなんて、
ずいぶん無茶で大いそれたことやってましたね。

でも、それが縁で仲良くなった警察署の方もいますし、
機動隊などの旅行の仕事もずいぶん担当させてもらいました。

このFAXDMを通じて本当にいろんな事を学びました。

・マーケティングでお客さまに集まってもらう方法
・チームでわくわくしながら受注のプロセスそのものを
 楽しんで業績を上げる方法。
・営業しちゃいけないところもある(笑)。

とにかく

チャレンジしないと得るものは何も無い

ですね。
チャレンジとは誰かに反対されるくらいでちょうどいいのかなと思います。

ぜひ一緒に新しいことにチャレンジしましょう!

最後までお付き合いいただきありがとうございます。