先日、複数のスーパーを視察してきました。
お客さまに食品メーカーさんが多いので、
スーパーごとの販売方法の違いを見るためです。
こうした店舗視察はストアコンパリゾンと呼ばれ、
同じエリアにある競合店を調査して比較検討するものです。
品揃えや価格、レイアウト、POPなどの販売促進
接客、サービス、雰囲気、客層などテーマを決めて調べていきます。
競合店調査は、小売業だけでなく、美容院やマッサージ、
治療院など来店接客型のお仕事をされている方は強くおすすめします。
お客さまは他店のほうが良くて他店に乗り換えた場合、
わざわざ変えた理由を教えてくれませんからね。
黙って去っていくのみです。
サイレントカスタマー イズ サイレントゴーンです。
だからこそ、
私たちは自力で自店の魅力を常に向上させる
必要があります。
店舗調査で良いと思ったところは自店に応用する仕組みをつくり、
ダメなところは反面教師として肝に銘じるわけです。
お客さま満足にも役立ちますよね。
そして、こうした店舗調査で陥りがちなのが、
欲張り過ぎて何も見えなくなること。
何かテーマを決めないと見るべきポイントが多すぎて混乱します。
同僚のスタッフと一緒に実施するならテーマを分けて同じ店、
テーマは同じにして違う店舗に行くという方法もあります。
また、お店は常に変わっていきます。
季節の変化、スタッフの人事異動、店長の交代によって
お店は大きく変わります。そのため店舗調査は継続が重要です。
店舗調査のポイントをまとめてみましょう。
⇒調査を自店の魅力向上に活かす仕組み。
⇒重点テーマを決めること。
⇒継続すること。
食品を扱っている場合、同じ商品を比べると味の違いがよく分かります。
私も先日の店舗調査では、梅干しおにぎりとコーヒーの食べ比べを
しましたが、ふだんは別々に食べていて気がつかないことも
同じテーブルに置いて食べ比べてみると違いがよく分かります。
パッケージをはがして、メーカーなどが分からないようにして、
食べたり飲んだりすることを「ブラインドテスト」と言いますが、
このテストもゲーム形式で楽しみながらやると結構盛り上がりますよ。
店舗調査は来店接客型の方ではない方にもおすすめです。
競争の激しいスーパー業界で厳しい主婦の視線(選球眼)を
どう満足させているのか?
あの繁盛店の人気の秘密は何なのか?
それを知るだけでも仕事のヒントが満載です。
最後までお付き合いいただきありがとうございます。