合わせてる 大人のつもりは 自分だけ

合わせてる 大人のつもりは 自分だけ

企業研修などをしていて、
参加者同士のディスカッションを見ていると
ふと感じることがあります。

「なんか、本音じゃないな」
「言いたいことがあるのに黙ってるぞ」

そんな感じです。
意見を戦わせて、よりよい解決策を導くというよりも
早く決着をつけちゃいたいという易きに流れる感じ。

自己主張が弱く、同調傾向が強いとも言えます。
人と合わせることが「大人」だと解釈している方もいらっしゃいます。

しかし、そんな妥協の中で決定された決断に対して、
誰が本気で取り組むのでしょうか?

ましてや、その会議の参加者がリーダークラスの場合、
自分の部下に何と言って実行させるのでしょう。

しっかりと自分の言葉で部下に心から納得させ
行動してもらうことができるはずがありませんよね。

偉そうな事を言ってしまいましたが、
私自身も社会人になってしばらく議論というものを
してきませんでした。

自分の意見が無いというよりも
「人に嫌われたくない」という八方美人のような性格が
発言の邪魔をしたように思います。

私と同じような価値観の方もいらっしゃるかも知れません。
そんな方にはもちろん、会議で本音が言えない方に
この言葉を贈ります。それは、

「和して同せず」

孔子の『論語』に出てくる有名な言葉です。
簡単にいえば、他人と調和はするが自分の主体性は持ち
他人に媚びたり流されたりしないということです。

私たちも大人ぶって人と合わせているつもりが、
周囲から見たら「流されている」と映っている
かもしれませんね。

自分の信念を持って納得のいく対話をすること

が、私たちにも求められています。

最後までお付き合いいただきありがとうございます。