数年前の初夏の話です。
岐阜県白川郷へ妻と旅行に行きました。
白川村は岐阜県の庄川流域にあり合掌づくりの集落で有名な村。
昔からこうした風情というか情緒ある建物や風景が大好きなんですよね。
旅の目的も合掌づくりの集落を見ることでした。
合掌づくりの集落や村の雰囲気を感じて、
まるで日本昔話の世界に入り込んだ気分になりました。
のどかな田園風景と清流が流れていて心が和みます。
そうそう、白川郷は1995年に「白川郷・五箇山の合掌造り集落」として
ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されたので、名前だけは聞いた
ことのあるという方も多いのでは。
白川郷の写真はこちらから
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E5%B7%9D%E9%83%B7
そして、白川郷で印象に残ったことといえば、
合掌づくりの家屋だけでなく、
結(ゆい)という
村人のみなさんによる助け合いのしくみでした。
この結(ゆい)は、白川郷にずっと受け継がれてきたそうで、
世界遺産登録には、単に300年以上前の建物集落だけの価値でなく、
結(ゆい)による共同作業が大きく評価されたそうです。
瓦葺き屋根は、30〜40年に一度葺き替えなければならず
この交換の作業を大勢の村人のみなさんが助け合いながら
お互いの屋根を交換するとか。
屋根は巨大で急勾配ですから、危険が伴う大仕事。
こうした作業を事故なく完成させるためには、
お互いに協力しながら、力を合わせる必要があります。
信頼関係なくしては到底できない作業です。
むしろ、こうした大変な作業を通じて
信頼関係が育まれていったのでしょう。
この結(ゆい)に「絆」を感じて、
こうした風習が残っていることがうれしく思います。
日本が世界に誇る素晴らしい文化です。
結(ゆい)という名前は語感の響きもいいですよね。
あなたも今度の休みには旅行先として白川郷を検討してみては?
おすすめです!
最後までお付き合いいただきありがとうございます。