私が好きな近江商人の言葉に
「三方よし」があります。
「買い手よし、世間よし、売り手よし」と
三方みんなが喜ぶような商売をしようというものです。
今日は、近江商人の言葉の中で、
三方よしと並んで私の好きな言葉を紹介します。
それが「売って悔やむ」です。
「売って悔やむ」とは
「売らなきゃよかった」という後悔ではありません。
売ったことは良しとして、
「ちょっとお客さまにサービスをし過ぎたのでは・・・」
「安く売り過ぎちゃったのでは・・・」
と悔やむことを言います。
しかし、私たちはお客さまに対して
「サービスし過ぎた」と悔やむぐらいのとき、
お客さまは「いい買い物をした」と喜んでくれます。
お客さまは、満足のいく買い物をしてくれれば、
「あの会社をひいきにしよう」
「友人にクチコミして紹介しよう」
と思ってくれるものです。
最近なら、ブログはもちろん、ツイッターや
フェイスブックなどのソーシャルメディアで
紹介してくれる方も多いです。
結果的に、売って悔やむくらいのサービスを
提供した会社が、お客さまに喜ばれ、愛され、
支持されて末永く永続していくことになります。
私たちは、売って悔やむくらいがちょうどいいのです。
目立たなくても地味でもいい。
誠実にお客さまと向き合いましょう。
それが、一番かっこよくて「粋」なことです。
最後までお付き合いいただきありがとうございます。