専門店という安心感

専門店という安心感

美容院は進化してますね。

以前、うちの子どもが2歳くらいの時に
はじめて美容院に連れて行きました。

その美容院を選んだ理由はただひとつ

「子ども専門」

と看板に書いてあったからです。

この美容院には、子どもが飽きずに大人しくいられるように、
椅子が小さなゴーカートのようなクルマになっています。

さらに、子どもがカットしている時に退屈しないように
前の鏡のところに小型のテレビがあって『おかあさんといっしょ』とか
『アンパンマン』など、子ども用のDVDが準備してあります。

美容院って街角にたくさんありますよね。
都心の駅前などは特に乱立していますし、
街角のフリーペーパーやタウン誌を見ても、
美容院の広告が一番多いのではと思うくらいです。
相当激しい競争にさらされています。

そんな競争の中でこの美容院はお客さまに
振り向いてもらう工夫としてお店の利用対象を子どもに
絞り込んでいました。

客層の絞り込みで専門特化して成功していたのです。

大切な子どもを任せる親の気持ちとしても、
誰でもOKな美容院より子ども専門美容院のほうが安心です。

私も店内に飾ってあった他のお客さまの笑顔の写真を見て、
余計に安心しました。こうした演出もうまいですね。

しかも秀逸なのは子ども専門店でありながら、店内には
「子どもと一緒にママさんもカットしませんか?」
というPOPがあるのです。

子どもと親が一緒に切ると割安になる
「親子セット」というコースもありました。
うーん、うまい。

子どもがはじめて散髪した髪の毛で記念の筆を作るサービスが
あるのですが、この美容院でもオプションとして準備していて
しっかり

散髪以外にも利益を生む仕組みを考えています。

私が訪問した時には次々にお客さまが来店されていました。
いつも客足が絶えなくて間違いなく地域一番店です。

競争の激しい業界にありながら、
客層を絞り込んで新しいサービスで価値を生み出す。

あなたの業界にも応用できるヒントがあると思いませんか?

最後までお付き合いいただきありがとうございます。