私たちは、色んなルールやマナーの中で生活しています。
そして、公共施設や公共の乗り物ではルールを守ってもらうために
いろんな方法で注意喚起を行っています。
今回は、その注意喚起の方法に注目。
お願い事をポジティブに言い換える話です。
たとえば、電車のホームのアナンス。
「いつも整列乗車にご協力いただきありがとうございます」
これはちゃんと整列乗車をしていることを前提にしています。
「整列乗車してください」よりも優しい言い方で、
相手に不快感を与えずに注意喚起しています。
ほかには、公衆トイレ。
「いつもきれいにご利用いただきありがとうございます」
こちらも、きれいに使っていることを前提にしているので、
反感や不快感を与えません。
「次の方を考えてきれいにお使いください」
というトイレの貼り紙によくありますが、
どこか命令されてる感があります。
こうした「○○してください」といった命令口調ではなく、
「○○していただきありがとうございます」といった
感謝の言葉でポジティブに伝えるだけで印象は大きく変わります。
ある調査団体が、実際にトイレで実験したところ
「いつもきれいにお使いいただきありがとうございます」と
ポジティブな言葉に変えただけで本当に汚れが減ったという
実験データがあるようです。
お願いするポイントは、すでに相手は正しい状態にあり
その状態に感謝して引き続き注意をお願いするように伝えること。
性善説の立場から伝えることです。
これは、貼り紙だけでなく、
ふだんのコミュニケーションでも言えることだと思いませんか?
相手に物事をお願いする時、注意する時、
どうすれば気分よく応じてもらえるかを考えてみましょう。
最後までお付き合いいただきありがとうございます。