「坊主になりました」
といっても、髪の毛を切った訳ではありません。
何か悪いことして頭を丸めた訳でもありません。
びっくりさせてスミマセン。
釣り用語では、一匹も釣れないことを「坊主」と言いますが、
先日、千葉県南房総の亀山ダムに行って一匹も釣れなかったのです。
「坊主になった」とは、釣りが趣味の方は当たり前に使っている
言葉ですが、知らない人が聞いたらギョっと(魚だけに。失礼・・・)
する言葉ですよね。
この坊主の語源ですが、百人一首のカルタ遊び
坊主めくりで、坊主の札が出ると持ち札を全部場に出して
手持ちが無くなるかという説があります。
また、同義語に「おでこ」があります。
釣れずに餌が無くなることと、毛が無くなることに喩えたとも
言われています。どちらもユニークな表現ですよね〜。
もう少し専門用語の会話を見てみましょうか。
「あのオーバーハングになってるシェイドに
スキッピングでルアー入れてみれば?」
「そうだね。
スピニングでゲリヤマ四インチグラブを
ノーシンカーでやってみるわ」
さて、この二人の会話の意味が分かるでしょうか?
おそらくほとんどの方は、意味不明だと思います。
ほとんどスパイの暗号みたいな会話ですよね。
しかし、ルアーフィッシングをしてる方なら、
この文章もだいたい理解できます。
逆に専門用語が嬉しかったりします。
「お、わかってるな」って感じです。
私たちは意識しないと当たり前のようにこうした
専門用語、業界用語、社内用語をお客さまにも
使ってしまうことがあります。文章も会話も同じです。
日頃、全国で「売上アップ!心をつかむ文章術セミナー」と
題して文章のセミナーを実施していますが、
こうした気配りを
「わかりやすさは、おもてなし」とお伝えしています。
私たちはお客様へのチラシ、DM、企画書などに文章を載せるときは、
わかりやすく普段からお客様が使っている言葉を使う必要があります。
お客さまは文章を読みながら「ん?」が続くと違和感を
感じて印象が悪くなり、心地悪さを感じるものだからです。
なお、BtoBなどで理想のお客さま対象が明確に
絞り込まれている場合は、逆に専門用語をこれでもかと使うと
「分かってるな」と信頼を得ることができます。
言葉ひとつでもお客さまにストレスを感じさせないように
配慮することや、専門性を打ち出すことで信頼を得ることができるのです。
あなたの言葉も再点検してみてはいかがでしょうか?
最後までお付き合いいただきありがとうございます。