新しい引き出しをつくる

新しい引き出しをつくる

よく話題豊富な方を
「引き出しがたくさんある人」
という言い方をします。

話題が豊富な方を指す訳ですが、
引き出しがたくさんある方との会話は、
楽しくてどんどん弾んでいきます。

例えば、
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「原宿にフォーエバー21っていうお店が
できて流行ってるらしいよ」

「いいよね〜、隣にはH&Mがあるみたいだね。
今度見に行ってみない?」

「行こう! 行こう!」
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となります。

実際に原宿に行かないとしても話題をさらに拡げて、
一緒に楽しんでくれる好奇心も持ち合わせています。

では、次の場合はどうでしょうか?
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「原宿にフォーエバー21っていうお店が
できて流行ってるらしいよ」

「ま、アメリカ版ユニクロみたいなもんだね。
別にどうってことないんじゃない」

「・・・・・・」
——————————————–

はっきり言って、面白みのない回答ですよね。

でも、こういうコミュニケーションって
ビジネスの現場でも目にすることがありませんか?

何か説明したときに、
「あ〜、それって○○だよね」と片付けてしまう方。

せっかく新しいアイデアや価値観に出会ったのに、
過去の自分の経験や知識の中に納めてしまう訳です。

評論家、批評家タイプというか、
簡単にいえば、受け取り下手ですね。
これは非常にもったいない

言われた相手だっていい気がしないので、
とっておきの話があったとしても、
面白くないので話をしてくれないでしょう。

「それって、○○だよね」
そう言った時点で、思考停止してしまう場合があります。

読書とか、自己啓発セミナーとかが好きで
自分では勉強している気になっている方に多い現象です。

自分で作った「過去の引き出し」の中にしまうことが
優先で、引き出しにはおさまりそうにないのに、
無理やりしまおうとしてしまっています。

相対性理論を発見した理論物理学者の
アインシュタインは、こんな言葉を残しています。

「常識とは十八歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう」

自分では知識があるつもりでも
自分の基準、自分のアンテナで勉強できる知識なんて
たかが知れていますし偏見のかたまりかも知れません。

自分以外の方から色んなアドバイスや情報、価値観を
教えてもらえるほうが、よっぽど知識の幅が拡がり、
成長スピードも早くなります

まずは、素直に受け止めること
新しい価値観にであったら、新しい引き出しにしまうことですね。

私たちは、引き出しの多い人になるのと同時に、
新しい引き出しを作れる人になりたいものです。

今回は自戒も込めて書かせていただきました。

最後までお付き合いいただきありがとうございます。