商売はバンドエイド

商売はバンドエイド

商売はバンドエイド、中小企業の業績が悪化していることから、
雇用支援など様々な融資を行う政府系機関があります。

ところが、政府系機関を装って、中小企業に融資を
持ちかけて詐欺をはたらく悪徳業者がいるらしいのです。

また、複数のサラ金から借金をしている方に、
「借金をひとつにまとめて軽くしませんか?」
と近づいて詐欺を働く業者もいます。

お金が無くて四苦八苦している相手から、
さらにお金をむしり取るとは卑劣な手口です。

「商売は絆づくりが大事」とずっとお伝えしている
私としては、悲しい気持ちになるニュースです。

そして、偏った狩猟型マーケティングを採用している会社も
法律ギリギリならセーフだと言いながら、同じようなことをしています。

たまに「違法でなくて、グレーならOK」という可哀そうな
経営者がいますが、グレーでも日当たりや見る角度によっては黒です。

お客さまには「そのままでは倒産します」とか、
それらに近い言葉で不安を煽り、商品やサービスを高く売りつけます。

まるで、傷口に塩を塗りこむような商売です。
そこには、長期間にわたり優良なお客さまと
一緒に成長しようという発想はありません。

熱帯雨林地方で行われている焼き畑農業がありますが、
同じ農地で、焼き畑農業を何度も繰り返すと
土地が瘠せて作物が育たなくなり砂漠化していきます。

同様に、お客さまと長期的な信頼関係を考えない会社は
気がつけば人間関係も無味乾燥なものとなり、
まさに周囲の環境が砂漠化して商売が立ちいかなくなります。

焼き畑農業の地域は大きな洪水がくると、
水が肥沃な土壌を運んできて、農地を再生してくれますが、
実際のビジネスの現場ではそうはいきません。

信頼関係は一朝一夕にはできませんから、
少しづつでもしっかりと正しい商売の基礎を固める必要があります。

私たちは、お客さまの傷口に塩を塗るような商売ではなく、
傷口にバンドエイドを貼ってあげるような信頼関係で結ばれた
関係を目指しましょうね。

バンドエイドは日本語で“絆”創膏。

やっぱり商売には、「絆」です。

お後がよろしいようで・・・。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。