わかりやすさは、おもてなし

わかりやすさは、おもてなし

今回の記事は、小冊子『心をつかむ文章術 10の秘訣』の
中にも記載のあるテーマです。

この話が好きと声をかけられることも多い人気記事でしたので、
コラムでも紹介したいと思い、加筆修正してお届けすることにしました。
読んだことのある方は復習のつもりでぜひ。

突然ですが、
ケータリングって言葉をご存知ですか?

料理などを配達するサービスのことです。

先日、子供のお食い初めをやろうと
私の家族と両親が揃ったときの話です。

孫のお食い初めを楽しみにしてくれていた母は、
みんなで食べる豪華なお弁当を注文しようと美味しいと評判の
お弁当屋さんを探していてくれました。

そして、注文の段階になって私にこう聞いたのです。

「ねえねえ、ケータリングで注文してくださいって聞いたけど、
ケータリングってことは、携帯電話を使って頼めばいいのかしら?」

私は、ケータリングと携帯で電話をかけることを
母が勘違いしたことが可笑しくて思わず笑ってしまいました。

でも、すぐに考えさせられました。
これって普段の仕事でもよくあることだなと思ったのです。

私たちも電話でお店に問い合わせをする時や、パートナー会社さんと
話しているときに、「何を言っているのか分からない・・・」と思ったことが、
1度や2度ありますよね。

その原因の多くが、専門用語、業界用語、
社内用語、難解な言葉の使用です。

私は、意味が分からないときは、
「すみません。その○○ってどういう意味ですか?」
とすぐに聞くようにしています。

でも、お客さまの中には遠慮される方もいらっしゃるので、
意味が分からなくても質問できずに流してしまう方も多いはず。

これは会話の中の説明だけでなく、
ホームページやチラシでの文章も同じです。

自分たちの業界や会社では当たり前の言葉でも、
違う業界やお客さまにはまったく意味が通じないということがあります。

こうした言葉を使っていると、
お客さまが離れていく流れが見事に完成してしまいます。

▼「意味が分からない」不安・疑問
  ↓↓
▼「なんか面倒くさいな〜」抵抗感・不満
  ↓↓
▼「いいや、辞めておこう。違うとこにしよう」失望・流出

お客さまに商品説明やサービスの説明をするときは、
なるべく分かりやすくやさしい言葉を使いましょう。

わかりやすくというのは、言葉遣いだけではありません。
チラシやホームページ言葉そのもののも分かりやすくしてください。

たとえば、先にでた弁当屋さんの電話番号は、
とっても小さく記載されていました。
これでは、読めません・・・。

仕出し弁当を頼むような世代は、年配の方が多いので、
字はもっともっと大きくしないといけません。

年配の方を相手に商売されている場合、名刺やホームページの
字の大きさや見にくい色の文字を使ったりと配慮が必要です。

メールアドレスの文字も小さい名刺が多いですし、アルファベットの
L(エル)と数字の1(いち)の違いも分からない場合がります。

あなたのセールストークやホームページ、
チラシの文章をわかりやすくするだけで売上が上がります。

ちなみに、私も文章は漢字は控えめにして、
難しい言葉はなるべく使わないようにしています。

また、記事を見直したときに表現をやさしく変えています。
(↑【例】推敲⇒記事を見直す)

難し過ぎる文章は、読んでいてリラックスできないですし、
何より「また、読もう」と思わないですよね。

わかりやすく伝えてあげたいという想いは、おもてなしの心に通じます。
お客さまとの絆がもっと強くなりますよ。

最後までお付き合いいただきありがとうございます。