「待たせる」を工夫する

「待たせる」を工夫する

「えっ、30分待ち!
 でも、しょうがいなから待つか〜」

昔からお寿司が大好きな私は、
安くて手軽に食べられる回転寿司が好きです。
(回転してないお寿司はもっと好きです)

ところが、夕飯時に行くと
かなり待たされるのが悩みの種。

回転寿司屋さんもお客さまが
たくさん待つのを店舗の設計段階から分かっていて、
広めの待合室を作っています。

そして、いつも不思議なのが、
待合室に置いてある有料の自動販売機です。

しかもこのようなお店はだいたいが、
紙コップで出てくるタイプの自動販売機です。

このタイプの場合、ランニングコストは微々たるものです。
(旅行会社時代、店舗に設置していたので分かります)

30分待ってでも、その店のファンでいてくれる
優良なお客様に対しては無料で飲んでいただいたほうが
いいと思います。

「待たされたけど、ジュースが飲めた」と
思っていただければ、待たされた不満感より
お得感をお客さまに感じていただくことができます。

また、もし自動販売機を無料にできないとしたら、
せめてお茶を無料で出してもいいのではないでしょうか?

回転寿司屋さんはテーブルで
自由にお茶が飲めるシステムのお店が多いですよね。

ところが、テーブルでは自由にお茶が飲めるのに、
待合室には無いのです。

そういったところを少し改善するだけで、
お客さまはお店に愛着を持ってくれるようになります。

回転寿司屋さんだけじゃなくても、
お客さまを待たせる商売の方は
様々な工夫ができるはずです。

例えば、

■新聞・雑誌・絵本を置く
■テレビを置く
■メニューを置く
■壁にお店のニュースレターを貼る
■壁にスタッフの顔写真とひとことコメントを書いて貼る
■お店のこだわりや情熱を説明するPOP

小さいことですが、このような小さな積み重ねが
熱烈なファンやクチコミを発生させる糸口になります。
今よりもっとファンになってもらえる可能性があります。

あなたの会社では、
「待ったけどこんないいことがあった、ラッキー!」
と思っていただける仕掛けをどれだけしていますか?

待つ=嫌なこと・不満感・もう来るの辞めよう
 ↓
待つ=待ったけどラッキー・お得感・納得感・また来よう

と変えてしまいましょう!

ちなみに「待たせて当たり前」と思っていると、
近い将来、大きなしっぺ返しをくらいますから要注意です。

あなたの「おもてなしの心」の本領発揮ですね!

最後までお付き合いいただきありがとうございます。