幸せを売るパン屋さん

幸せを売るパン屋さん

先日、おいしいパン屋さんが
あると聞いて早速買いに行ってきました。

パン屋さんの名前は、千葉県にある
「石窯パン工房ル・マタン」稲毛店。

お昼時に行ってしまったので、想像以上に大混雑。
レジにも行列ができています。

このお店の一押し商品でもある
超ロングウインナーパンがおいしいんです。

このウインナーパンを買おうと、
レジの列に並んでいる時に事件が起きました・・・。

なんと、このパンが新しく焼きあがったらしく、
「ウインナーパン焼き上がりでーす!」と、
出来たてのアツアツなウインナーパンが奥から
出てくるじゃありませんか!

ガーン! 衝撃です。

せっかくなら、焼きたてを食べたいですよね。
でも、レジを待つ列に並んでしまっているし・・・。

今からこの列を飛び出して、手元のウインナーパンと
焼きたてのウインナーパンを交換したい衝動が・・・。

でも、さすがに一度トレイに乗せた
パンを交換するのは気が引けるので断念しました。

「焼きたてが食べたかったな〜」と
思いながら並び、いざ自分のレジの番に。

レジには、高校生アルバイトらしき女の子。
そして、にこやかにこう言ってくれました。

【女の子】
「こちらのパンは、先ほど焼きたてのものが、
 並びましたので交換しましょうか?」

【私】
「・・・、お、お願いします」

その後、混んでいる店内をかき分けて、
焼きたてのパンを取ってきてくれました。

感動しました。

焼きたてのパンに交換してくれる心遣いなんて、
いままで経験したことがありません。

しかも「並んじゃってるしな〜」と
残念ながら諦めていた私にとっては、
その女の子が天使に見えました。

こうしたホスピタリティー精神を、
アルバイトの女の子までしっかり持っていることにも感動しました。

ここまで徹底した接遇の教育は、
なかなかできることではありません。

女の子の資質はもちろんあると思いますが、
日ごろから店長さんや周りのスタッフが、
おもてなしの心を持っていないとできません。

その心を感じて、感動したのです。

お店が繁盛しているのは、
パンがおいしいだけじゃないんですね。

私は少なくとも5人以上に
この話をクチコミしましたし、
これからもすると思います。

素晴らしい接客やサービスを受けると、
なんだか一日中嬉しくて思い出すだけで、
幸せな気分になります。

そう考えると、このパン屋さんは、
パンではなく笑顔や幸せを売っていることになります。

こうした人間的なつながり(絆)を
リアルに感じ取ることのできるお店は本当に素敵です。
応援したくなります。

どんな業種でも共通しますが、
商売は商品やサービスそのものを売るのではなく、
お客さまの幸せや笑顔を売っているんですよね。

私ももっと自己研鑽しようと改めて思いました。

最後までお付き合いいただきありがとうございます。