間違いだらけの顧客満足

間違いだらけの顧客満足

絆づくり、信頼関係づくり、熱烈なファンづくりが、

商売でもっとも大切ですと様々な角度からお伝えしています。

同時に、狩猟型で短期決戦型のマーケティングではなく、

農耕型で長期的な商売の重要性をお伝えしています。

私の提唱する絆づくり経営の中でも

基礎となる部分なので繰り返しお伝えしています。

基礎や土台が貧弱な家は嵐や台風に弱いですが、

基礎が強固であれば多少の台風や嵐にはビクともしません。

商売も同様にお客様を大切に、深い絆を作ることが、

商売の基礎や軸をしっかり持つことにつながります。

そうしないと、楽してすぐに儲かるといった儲け話や、

流行のマーケティングテクニックに簡単に翻弄されてしまいます。

流行のマーケティングテクニックなんて、

しっかりとした商売の軸が無ければ何の役にも立ちませんからね!

マーケティングなんて言葉すらない、

江戸時代だって正しい商売をしていた商人は、

お客さまにも社会にも愛されて繁盛していたんですから。

最近は、顧客満足ブームというか、

何かというと顧客満足が取り上げられます。

もちろん、顧客満足は非常に大切だと思いますが、

最近の顧客満足の扱われ方や在り方については疑問があります。

顧客満足は確かに大切で、

全力で取り組むべきことです。

でも、私が昨今の風潮で根本的に疑問に感じるのは、

「それって、いったい誰のための顧客満足なの?」

ということ。

「顧客満足なんだから、顧客のためでしょ」

なんて、言われそうですが、

最近こういう言葉を見たり、聞いたりしませんか?

「顧客満足度を高めて利益を上げよう!」

この言葉を聞いて、

なんか違和感ありませんか?

この言葉を補うと、

「顧客満足度を高めて《自社の》利益を上げよう!」

となります。

つまり、顧客満足という【手段・ツール】を使って、

自分たちの利益を伸ばすという【目的】を達成しようということ。

最終的に自社のための

顧客満足になっているんです。

もちろん、そういう意味で使ってない会社さんも

多いと思いますが、顧客満足を手段にして利益を目的とする時点で

本当の顧客満足ではありません。

顧客満足という崇高なものでさえ、

手段やツールにしてしまうと最終的にしっぺ返しを

くらうのは自分自身です。

私たちは、本気でお客さまの幸せを願う商売人でありたいですね。

その結果として、お客さま満足が高まるのが自然です。

完全には難しくても「そうありたい」と思い続けること、

そう理解しているだけでも全然違いますよね。

でも、お客さまの幸せを本気で考えられる人には、

「利益を出したい稼ぎたい」と願わなくても、

周囲の方や商売の神様が必ず味方してくれると思いませんか?

最後までお付き合いいただき

ありがとうございました。