企業がお客さまに選ばれている理由は、
大きく3つに分けることができます。
それが、企・業・絆(きぎょうはん)です。
各々の意味は以下のようになります。
企(効率的な生産、オペレーション、研究開発、デザインに優れている)
業(技術・製品・商品が優れている)
絆(お客さまとの信頼構築に優れている)
この3つのうち、どれか一つが他社よりも優れているため、
お客さまから選ばれる会社となっています。
(残りの2つの部分も平均レベル以上あることが条件)
会社を例にすると、
企(アップル・寒天の伊那食品工業・ディズニー)
業(トヨタ・ソニー・インテル・・サウスウェスト航空)
絆(リッツカールトン・ハーレーダビッドソン)
そして、この不況期に一番強いのが、
絆を強みとする企業です。
お客さまとの絆がしっかりとできている会社は、
お客さまの購入の判断基準が「価格」ではないからです。
お客さまとの絆が出来てくると、
たとえ、他の店より高くても、
たとえ、他の店より待たされても、
「あなたから買いたい」
「あの会社から買いたい」
となります。
つまり、買うという行為を通じて、
【つながっていたい】という感情があるのです。
恋愛や愛情、愛着といった感情に近いかもしれません。
こうした【つながっていたい】と感じていただくことは、
確かに、一朝一夕にはできません。
しかし、誠実にお客さまと向き合って、
正しい商売と熱い情熱をしっかりお客さまに
伝える力があれば誰でもできることです。
これからは、この伝える力についても
記事にしていこうと思います。
また、この【つながっていたい】という感情は、
「つなぎ止める」と解釈できますが、
これは「絆」の語源である「馬をつなぎ止める綱」に通じます。
参考までに英語で絆を「a bond」と言い、
接着剤のボンドの語源となっています。
恋愛と一緒で、愛情のある会社やあなたと
【つながっていたい】お客さまは必ずいます。
私たちには、そういうお客さまを大切にして、
守っていく責任がありますよね。
ちなみに、お互いにつながりたくない方と
無理につながろうとすると軋轢が生まれて
長続きしませんので念のため。
なお、今回の記事の会社の3つのパターンの考え方は、
脳力開発センター代表の田中典生さんのお話と
以下の本を参考にしました。
『ナンバーワン企業の法則〜勝者が選んだポジショニング〜』
M・トレーシー&F・ウィアセーマ著
日経ビジネス文庫
※上記の本は、ほとんど絶版状態で
書店では手に入れることができません。
出版社にも在庫が無いそうです。
私はアマゾンのマーケットプレイス(中古本)で
買いましたので欲しい方はそちらを利用してくださいね。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。