聴き手の印象は3秒で決まる

聴き手の印象は3秒で決まる

もっと元気よく電話にでなさい!

私が旅行会社で新入社員として働き始めたとき、女性の先輩からキツク言われた言葉です。

当時、右も左もわからない不安から電話に出るのが怖くて怖くてたまりませんでした。

しかも、旅行業界は、スパイ業界かと思うくらい専門用語がすごく多くて相手が何を言っているのか分からないのです。

一例を挙げると、新幹線のグリーン車をロザ、普通車をハザと言います。

意味不明な感じがしますが、これは昔、電車の席には3段階のランクがあり、そのランクを付けるために松竹梅のように「いろは歌」のイロハでランクを表したものです。

また、敬語や謙譲語、ビジネス的な枕詞である「お手数ですが・・・」「お忙しいところ・・・」などの言葉遣いも慣れていないので、すごいプレッシャーでした。

電話に出るのが怖いので、余計に委縮してしまい下を向いて、先輩に聞かれると恥ずかしいので小さな声で話してました。

それでも、失敗を繰り返しながら、何度も何度も電話に出て、お客さまと仲良くなるコツや言葉遣いにも慣れるうち、だんだんと電話をするのが楽しくなってきました。

そこで、今回お伝えしたいのは、「声のトーン」です。
電話だけでなく人前で話す方には知っておいてほしいノウハウです。 

声が低いとどうしても、暗いイメージを相手に与えるので、意識して声のトーンを上げて欲しいのです。

そこで、声のトーンのあげ方のコツですが、

1:「第一声」を明るく、そのままの勢いでいく。

2:話す前に、楽しい事・好きな人やペットを思い浮かべる。
(声はあなたの心持ちに左右されます)

3:背筋を伸ばし、胸を張って、肩の力を抜いて話す。

これらは、単純ですが非常に即効性があります。

3つ目の姿勢も声のエネルギーに大きく影響します。
スキップして笑いながら、同時に悲しいことを考えられないように、身体の動きは心に影響を与えます。
これはやってみると分かります。

人前で話すときは、この3つを意識して、第一声の「一瞬で場をつかむ」と思って話してみてくださいね。


聴き手の印象は、最初の3秒で決まります。