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心をつかむ話し方と聞くと、「どうやって話すか?」というテクニカルなスキルに意識が向くかもしれません。
しかし、実は、話し方のスキルよりも重要なことがあるのです。
それは、どんなにあなたが、周囲がヤケドしそうな強い情熱や想いがあったとしても、相手があなたに関心を持たず、話を聞いてくれなければ、話は成立しないということです。
話し方のスキルをどんなに磨いても相手があなたの話を聴いてくれなければ、私たちはただの独り言になってしまいます。
それこそ「話にならない」のです。
話し方よりも重要なこととは、聴き手に、私たちに関心をもっていただくこと、私たちの想いを受け止めたくなる肯定的な気持ちを醸成することです。
では、どうすれば、私たちに関心を持ってもらうことができるのか?
それは、まず先に私たちが、聴き手に関心を持つことです。
私たちは、つい自分たちの説明したい商品やサービスに意識が向きがちです。
すると、「どうやって説明しようか?」というように、自分の言いたいことが先に立ちます。気持ちのベクトルが自分に向きやすいのです。
しかし、自分の「話したい事」を優先させると、聴き手は、説得されている感覚を覚えるものです。
まずは、目の前の方は、何に関心があるのか?
相手に関心を持つことです。
様々な方法がありますが、まずは、相手の「いいな」と思えるところを、言葉にして相手に伝えていきます。
人柄や雰囲気、スーツやネクタイ、洋服やバッグ、身に付けている時計やアクセサリーなど、どんなことでも構いません。
人数が多いセミナーや研修であれば、会場に参加者が入ってきた段階からコミュニケーションを取ることもできますし、講演中でもたとえば質問をしてくれた参加者の方に伝えることもできます。
勘違いして欲しくないのは、「おべっか」を使えと言っている訳ではありません。
あくまで、相手に関心を持って、いいなと思える部分をちゃんと伝えてほしいのです。
自分に関心を持ってくれて、嫌な気持ちになる方はいません。
どちらかといえば肯定的な感情を抱く方が多いものです。
相手に気持ちを伝えることは、相手の存在を認めることにつながります。
また、こうしたメッセージは「承認のメッセージ」とも呼ばれています。
話し方のスキルよりも大切なこととは、まずは、相手に関心を持ち、承認のメッセージを伝え、私たちの話を聞いてくださる気持ちを醸成していくことなのです。
私たちの想いが、どれだけ相手に届くのか?
相手に届く度合いに「心の浸透率」があるとすれば、これまで70%だった方なら、80%、90%と確実に相手に浸透し、心に届いていくはずです。
ぜひ、試してみてくださいね。